安全運行への取り組み
乗務員のメンタル教育を重視する
弊社は、現在物流業界に強く求められている、「交通事故の撲滅」「省エネ対策」を実現させる為に、
H16年、安全衛生活動の改善を狙いとした、 安全運行プロジェクトチーム(SDチーム)を発足させました。
SDチームの活動指針は、「交通安全に対する自主的活動を促進させる」であります。
その為には、全社員の徹底した意識改革がどうしても必要であります。
従来は運転技術、作業技術、等テクニックを重視したハード面の教育指導が中心でしたが、それに加え、
乗務員一人一人のメンタル教育を取り入れ
自主活動の促進をうながす内容へとシフトしました。
SDチームが発足して2年半が経過し、 現在「交通事故の撲滅」については、確実に成果を挙げてきています。
一方、環境にやさしい「省エネ対策」につきましては、
エコドライブ管理システム(EMS)の検討をスタートさせたばかりです。
どんなに優れた機器を搭載させてもそのシグナルを忠実に守るか否かは乗務員次第です、
乗務員の意識改革こそが成功のカギを握っていると言えます。
私達貨物運送業者は、公共の道路を事業活動に使用している訳ですから、
常に「社会貢献を肝に銘じて、日常活動を進める」この考えが意識改革の基本となっております。
活動内容
交通事故の撲滅と環境問題に対応
上述しましたように、SDチームは、「物流を通じて社会に貢献する」を常に念頭におきながら、 「交通事故の撲滅」と「省エネ対策」を活動目標として進めています。
全営業所を対象として、定期的に安全パトロールを実施し、
1)運行日報
2)デジタルタコグラフ
3)点呼実態
4)労働基準法遵守
等をチェックする事によって、 乗務員の日常活動実態を把握し、
教育指導データ-として、乗務員とのコミュニケーションを諮っています。
交通安全を初めとした諸問題の解決方向としては、現場主導による自主的改善です、
「乗務員の悩み」や「相談事」に関しては、同じ目線で、
じっくり時間を掛けて話し合う事にしています。
乗務員は長時間孤独な環境下で働いている為、ややもすれば自己中心的な考えに陥り易すくなるものです。
しかし、教育指導によって、 自分の力で「自分と仲間を守る」と言う意識変革ができれば、
孤独ではなく団結力が芽生える事になると思います。
同僚の事故を「対岸の火災」視するのではなく、自分自身の問題として考える事になります、
また、その為のミーティングを根気よく進めています。
なぜなら
全社員の安全に対する意識改革こそが、
SDチームの狙いでもあるからです。
以上の活動を成功させる為の手段としまして、新たに、目標管理による事故撲滅運動を展開する事にしました。
各営業所共、所長及び運行管理者を中心に、目標に向かって独自の対応策を打ち出し、乗務員と一体になって、目標達成に努力しています。
SDチーム員も、ミーティングに加わり現場で活躍している人達の生の声を吸い上げ改善への道標としています。
2015年度は、静岡営業所が目標を達成し、表彰状と副賞が授与されました。
今後の活動推進
お客さんに信頼される会社づくりに力点
改正省エネ法、改正道路交通法、等物流業界を取り巻く環境が急速に変化して来ています。
これらの社会的ニーズに応える為、弊社は、環境問題への新たな取り組みとして、エコドライブ管理システム(EMS)の検討に着手しました。
EMSは、単に、CO2排出量削減だけでなく、燃費削減による経済効果、交通安全に伴う事故防止、等が立証されており、正に一石二鳥と言うべきです。
しかし、EMSを成功させるためには、乗務員一人一人の社会的責任に関する認識度がキーポイントになります、全社員が「運び屋」から「物流サービスマン、プロドライバー」へと意識改革する事が何よりも必要です。
これはメンタル面に関する問題であるだけに、かなり難易度の高いテーマでもあります。
このテーマに真正面から取り組んでいるのが、SDチームです。
また、山積する諸問題を解決させる手段として考えているのが、目標による経営のさらなる充実です、
目標項目を、現在の事故防止だけでなく、売上、利益へと拡大させていく事です。
それによって、全社員のモラルの高揚が期待出来るばかりでなく、
各営業所がそれぞれの地域に密着した独自経営を目指す事にも発展し、この展開が結局、
「お客さまに信頼される会社づくり」への近道だと考えています。